「機能志向食品」市場、1兆円到達 21 年見込み、富士経済調査
ソース: Yahoo Japan / 画像: The Chalkboard Mag /著者: 健康産業速報
生活習慣病対策やスポーツサポートなど「機能志向食品(サプリメント)」の2021年市場規模が前年比3%増の1兆円超になる見込みとする調査結果を、富士経済がまとめた。 同社が定義する「機能志向食品」は、健康や美容に良いというコンセプトを持った商品のうち、機能性を重視した商品設計を行い、一般用医薬品等との競合が予想される商品(サプリメント)。その国内市場を調査し、結果を「H・Bフーズマーケティング便覧 2022 No.1 機能志向食品編」にまとめた。 7~8月に実施した調査の結果、21年の機能志向食品市場は見込みで前年比3.4%増の1兆77億円。前年から335億円増えて1兆円の大台に到達するとした。免疫対策需要は落ち着きが見られるが、健康意識・予防意識は依然高いとしている。 21年の市場見込みを同社が分類したカテゴリー別にみると、中性脂肪や血糖値、血圧などに対応する「生活習慣病予防」は前年比8.1%増の1363億円。前年に続きセルフメディケーション意識が高まっており、積極的なプロモーションで大幅に実績を伸ばしている商品も見られ、市場は前年の伸びを上回るとみられる、としている。 伸び率が最も大きいのは、プロテインやアミノ酸などの「スポーツサポート」。21年は前年比15.5%増の969億円と、2ケタの伸びとなる見通し。また、乳酸菌類など「免疫対策」は、同4.1%増の282億円になるとした。